5. 散布方法について

散布の際、特別な器具(ノズル)が必要ですか? 少量散布用ノズルで散布しても大丈夫ですか?

雑草全体をムラなく濡らす散布ができれば、ノズルは通常の農薬散布用のもので十分です。飛散をさけるために、散布圧を低めにしてください。特に器具は選びませんが、少量散布用のノズルでは散布ムラを生じることがあります。除草剤用ノズルで全体に均一に散布することをおすすめします。バスタ専用ノズルもあります。バスタ専用ノズルについて詳しくはこちら。

ジョウロでも散布できますか?

可能です。ジョウロ散布はドリフトの心配も少なく、手軽に散布できます。なるべく除草剤散布用のものや目の細かなものを使ってください。散布ムラが生じないように一気に吐出しない蓮口を使用して、左右に振りながら丁寧に散布してください。散布液がボタボタ落ちるようでは不経済です。ガムテープなどで、蓮口の両脇をマスキングするのも効果的です。

どうやって散布すればよいのですか?

風のない状況で、雑草全体に薬液がかかるよう、丁寧に散布してください。雑草の種類によって、適正な散布時期や希釈倍率が異なります。無駄のないよう、効率よく使用してください。

散布するとき、天気は関係ありますか?

曇天下でも十分に効果を発揮しますが、好天の時に散布すると一層効果的です。また、風が強いと飛散する危険性が増しますので、風のない穏やかな日の散布をおすすめします。

散布後に雨が降っても大丈夫ですか?

散布後6時間を経過していれば大丈夫です。

より効果の高い散布時期はいつですか?

雑草の草丈が15~30cmになる頃が目安です。草丈が大きくなり過ぎない時期に散布してください。ラベルをよく読んで、使用時期・使用量を守ってください。

散布する時刻によって、効果に差がでますか?

朝、昼、夜の時刻によって効果に差が出ることはありません。

散布してはいけない時期はありますか?

作物によって使用時期が定められていますので、登録内容は遵守してください。また、水田での出穂間近の畦畔の除草剤散布は、斑点米カメムシ類が水田内に飛び込むことになるので避けてください。

秋処理は、いつ頃の散布がよいですか?

果樹園では、10~12月の落葉前に散布することが効果的です。落葉してからでは雑草に薬液がかかりにくくなってしまう恐れがあります。

作物の生育期でのバスタ散布で注意することは?

バスタは非選択性の除草剤なので、作物に飛散すると薬害がでます。そのため、生育期の散布では、作物への飛散防止のために、除草剤用キリナシノズルや飛散防止カバーを使用してください。飛散防止カバーを使用する場合は、散布圧を低めに設定し、散布位置をできるだけ低くすることがポイントです。